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無歯顎とは何か? 片顎or両顎すべての歯を失った場合の歯の補い方


突然ですが、皆さまは「無歯顎(むしがく)」という言葉をご存知でしょうか?

無歯顎とは、その名が示すとおり、片顎or両顎すべての歯が1本も無い状態です。


今回は、「無歯顎の原因」および「片顎or両顎すべての歯を失った場合の歯の補い方」をご説明します。


■無歯顎になる主な原因


◎歯周病の進行、むし歯、事故など、様々な原因により、多くの歯を失うことがあります

歯を失う原因は、様々。


以下のような原因によって多くの歯を失ってしまい、無歯顎(または、ほとんどの歯が失くなる)になることがあります。


1.歯周病(特に中度~重度の歯周病)

日本人が歯を失う原因において、多く見られるのが「歯周病」です。


歯周病は歯を失う原因の第1位。

歯を失くしたケースの約4割の方が、歯周病(主に、中度~重度に進行した歯周病)で歯を喪失しています。


特に、中高年の方は、進行した歯周病が原因で多くの歯を失うケースが少なくありません。


2.むし歯

歯周病に次ぎ、むし歯も歯を失う原因で多くの割合を占めています。


日本人が歯を失う原因の第2位はむし歯です。

歯を失くしたケースの約3割の方が、むし歯が原因で歯を喪失しています。


3.歯根破折

歯根破折(しこんはせつ)とは、歯の根っこである歯根が割れたり折れることを指します。


日本人が歯を失う原因の第3位は歯根破折。

歯を失くしたケースの約2割の方が、歯根破折が原因で歯を喪失しています。


4.転倒・口をぶつけたなどの事故

上記のような原因のほか、転倒・口をぶつけたなどの事故で歯を失うことも。


5.遺伝的な要因(先天性の無歯症など)

先天性の無歯症など、遺伝的(生まれつき)の原因により、元々、歯そのものが生えない(or歯胚そのものが存在しない)方もいらっしゃいます。


(※)上記、歯の喪失原因のデータ元:
公益財団法人8020推進財団
第2回 永久歯の抜歯原因調査
(2018)より引用。


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上記のような因子が、歯を失う主な原因になります。ご自身の症状に当てはまるものはありましたでしょうか?


次の項では、多くの歯を失い、無歯顎(または、ほとんどの歯が失くなる)になった場合の歯の補い方について、ご説明します。


■片顎or両顎すべての歯を失った場合の歯の補い方


無歯顎になり、片顎or両顎すべての歯を失った場合は、以下のような補綴治療が選択肢として挙げられます。


補綴治療により、失った歯の「噛む機能」と「見た目」の回復にアプローチすることが可能です。


①オールオン4(フルアーチインプラント)(自費)

オールオン4とは、片顎につき4~6本のインプラントを埋め入れ、インプラントに人工歯ブリッジを固定する補綴治療です。


顎の骨に埋め入れたインプラントに人工歯ブリッジをネジ固定するため、オールオン4は高い安定性を持ちます。


②インプラントオーバーデンチャー(自費)

インプラントオーバーデンチャーとは、片顎につき2~4本のインプラントを埋め入れ、インプラントに取り外し式の総入れ歯を連結する補綴治療です。


固定式のオールオン4に対し、インプラントオーバーデンチャーはご自身で総入れ歯を取り外せます。


③総入れ歯(保険・自費)

総入れ歯(保険・自費)とは、昔からある、一般的な補綴治療です。


歯ぐきや顎の粘膜のみで支えるため、上記の①②のインプラント方式の補綴治療と比べると、総入れ歯は安定性が低くなります。


【歯のお困りごとがある方、補綴治療の種類でお悩みの方はお気軽にご相談ください】

今回は「無歯顎の原因」および「片顎or両顎すべての歯を失った場合の歯の補い方」のお話をさせていただきました。


  • 多くの歯を失い、食べ物をまともに噛めず困っている

  • 歯の補い方で悩んでいる


など、歯のお困りごとがある方、補綴治療でお悩みの方は、当院までお気軽にご相談ください。インプラントの相談費は無料です。メールでのお問い合わせも受け付けております(※)。


カウンセリングでは、患者さまのお悩み・ご希望をお伺いします。お話をお伺いし、歯や顎の状態を確認した上で、それぞれの方に適した治療方法をご提案させていただきます。


(※)メール相談はインプラント治療をご検討されている方のみになります。

あくね歯科クリニック
歯科医師
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