
インプラント治療後、何らかの原因により、
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インプラントの人工歯(上部構造)
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インプラントの根元を覆っている歯ぐき
がしみる・違和感を感じることがあります。
でも、ちょっと待ってください。
インプラントは人工歯であり、歯の神経は通っていないため、人工歯にしみ・痛みを感じることはありません。
インプラント治療後、インプラントの人工歯・歯ぐきがしみる(ような感覚がある)のはなぜなのでしょうか?
目次
■インプラント治療後、隣の歯に「知覚過敏」が起き、インプラント周りの根元の歯ぐきがしみるような感覚になることも
◎熱い物・冷たい物がふれたとき、隣の歯の知覚過敏によってインプラント周りの歯ぐき(歯根周り)がしみるような感覚になることがあります
インプラント治療後、インプラントの人工歯・歯ぐきがしみる(ような感覚がある)理由は、主に以下のような原因が考えられます。
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インプラント治療後、隣の歯に知覚過敏が起きている
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隣の歯の知覚過敏をインプラント周りの歯ぐき(インプラントの隣の歯の歯根周り)のしみ・痛みと勘違いしてしまう
◎むし歯や知覚過敏は、実際に病気・異常が起きている歯とは違う箇所の歯がしみたり痛みを感じるように錯覚することがあります(歯痛錯誤)
むし歯や知覚過敏などでは、ご自身がしみ・痛みを感じる(と認識している)歯は実際に痛んでおらず、
隣の歯や、上下の対になる歯がむし歯や知覚過敏をひき起こしていたというケースがあります。
上記のような
実際にむし歯や知覚過敏などの病気・異常が起きている歯とは違う箇所の歯が、しみなどの違和感・痛みを感じる錯覚ことを「歯痛錯誤(しつうさくご)」と呼びます。
歯痛錯誤はむし歯や知覚過敏で起きやすい現象の一つです。なお、歯周病など、歯ではなく歯周組織(歯ぐき・顎の骨など)がダメージを受ける歯周病やインプラント周囲炎は歯痛錯誤が起きにくいとされています。
■インプラント治療後の知覚過敏をひき起こす原因
◎インプラント治療後の噛み合わせの乱れ、インプラント周囲炎(歯周病)による歯根の露出などが原因で知覚過敏をひき起こすケースも
インプラント治療後、何らかの原因により、インプラントの隣の歯や、上下の対になる歯が知覚過敏になることも。
インプラント治療後、知覚過敏をひき起こす原因としては、以下のような原因が考えられます。
[インプラント治療後の知覚過敏をひき起こす主な原因]
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噛み合わせの乱れ
不適切な位置へのインプラント体の埋め入れ・人工歯の精度の低さにより、全体の噛み合わせが乱れている
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歯ぎしり・食いしばりの癖による歯槽骨の吸収、および、歯槽骨の吸収に伴う、インプラント周りの歯の歯ぐき下がり
インプラント周りの歯の歯ぐきが下がることで歯の根面が露出し、知覚過敏をひき起こす
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残っている天然の歯の歯周病、または、インプラント周囲炎(インプラント周りの歯周病)による歯ぐき下がり
歯周病やインプラント周囲炎が原因で歯ぐきが下がって歯の根面が露出し、知覚過敏をひき起こす
◎インプラント周囲炎(歯周病)は歯ぐきのしみ・痛みなどの自覚症状を感じないことが多いです
インプラントの根元を覆う歯ぐきや、インプラントを支えている歯槽骨(顎の骨)がダメージを受ける歯周病「インプラント周囲炎」。
インプラント周囲炎(歯周病)は歯ぐきのしみ・痛みなどの自覚症状を感じないことが多いです。
自覚症状を感じないことが多いですが、インプラント周囲炎が中度~重度に進行した場合、患者さまや歯周組織の状態によっては、しみを含む、歯ぐきの違和感や歯・歯ぐきの痛みを感じるケースも。
【インプラント周囲炎の進行を抑えるために、インプラント治療後のセルフケア&プロケアを継続しましょう】
インプラント周囲炎が中度~重度に進行した場合、インプラント周りの歯ぐきが下がったり、歯槽骨が大きく溶けることも。中度~重度に進行したインプラント周囲炎では、歯槽骨が大きく溶けてしまい、
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インプラントがグラグラになる
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インプラントが抜け落ちる(脱落)
ケースも見られます。
インプラント治療後、特に気をつけていただきたいお口の病気「インプラント周囲炎」(インプラント周りの歯周病)。
インプラントを維持し、お口の健康を保つには、
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ご自身で行う毎日の歯磨き+歯間清掃(セルフケア)
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歯科医院で受ける定期的なインプラント・お口のメンテナンス(プロケア)
が欠かせません。
インプラント周囲炎の進行を抑えるために、インプラント治療後のセルフケア&プロケアを継続しましょう。
