「インプラントにした後、口臭がする…」
「口臭はインプラントが原因なのかな?対策方法は?」
すべての方ではないのですが、患者さまによっては、インプラントを入れた後に口臭を感じる場合も。
なぜ、インプラント治療後、口臭がするのでしょうか?気になる方もいらっしゃるかと思います。
今回は、インプラント治療後に生じることがある「口臭」のお話です。
目次
■インプラント治療後に口が臭くなることがあるのは、なぜ?
インプラントが原因で生じることがある、口臭。主に以下の3つが口臭の原因と考えられます。
1.歯磨き不足
インプラント治療後に口臭がする場合、単に、ご自身で行う歯磨きが不足していることも。
患者さまによっては、「インプラントはむし歯にならないから」という理由でセルフケアを怠りがちになるケースが時折、見られます。
歯磨きが不足して歯垢・食べかすなどの汚れが歯に付着した状態が続くと、歯垢・食べかすによる口臭が発生しやすいです。
≪対処方法≫
毎日の歯磨き+歯間清掃(セルフケア)をしっかり行う
お口の健康を維持するためには、ご自身で行う毎日の歯磨き+歯間清掃(セルフケア)が欠かせません。
インプラントの有無に関わらず、日頃から、食後&就寝前には歯磨き+歯間清掃をしっかり行いましょう。セルフケアの際はインプラントもきちんと磨いてください。インプラントと歯ぐきの境目の清掃も忘れずに。
2.アバットメントのゆるみ
アバットメントとは、顎の骨に埋め入れたインプラント体(人工歯根)と人工歯を連結しているパーツです。
インプラント治療後は、噛み合わせの乱れなど、何らかの原因によってアバットメントがゆるむことがあります。アバットメントがゆるむとすき間ができ、すき間の中に歯垢・食べかすなどの汚れが溜まって口臭がすることも。
≪対処方法≫
歯科医院を受診する
アバットメントがゆるんでいる場合は、インプラント治療を受けた歯科医院を受診しましょう。アバットメントを締め直してもらえます。
なお、アバットメントがゆるんでいるかどうか、ご自身では気づきにくいケースも。アバットメントのゆるみなど、インプラントの不具合を早期に発見するためには、インプラント治療後に歯科医院で定期メンテナンスを受けることが重要です。
3.インプラント周囲炎(歯周病)
インプラント治療後、セルフケア&歯科医院での定期メンテナンス(プロケア)が不足すると、歯周病の一種である「インプラント周囲炎」を発症することがあります。
インプラント周囲炎が進行すると、玉ねぎや卵が腐ったような口臭がする場合も。インプラント周囲炎が中期以上に進行すると歯ぐきが下がったり顎の骨が溶け、インプラントがグラグラになるケースも少なくありません。くりかえしになりますが、ケア不足によるインプラント周囲炎の発症には注意が必要です。
≪対処方法≫
毎日の(セルフケア)をしっかり行う&歯科医院で定期メンテナンスを受ける
インプラントを長く保ち、お口の健康を維持するためにはご自身で行う毎日の歯磨き+歯間清掃が欠かせません。
毎日の歯磨き+歯間清掃を基本のケアとして、併せて、歯科医院で定期メンテナンスを受けることも重要です。
インプラント治療後、歯科医院で定期メンテナンスを受けることで、インプラントの不具合やお口の病気(インプラント周囲炎(歯周病)、むし歯など)を早期に発見しやすくなります。
定期メンテナンスの際に行う歯のクリーニングにより、ご自身では落とし切れない歯垢・歯石も除去できます。
【セルフケア&プロケアでインプラントを維持し、お口の健康を末永く保ちましょう】
今回は、インプラント治療後に生じることがある「口臭」について、お話をさせていただきました。
インプラント治療後、特に気をつけていただきたいのがインプラント周囲炎です。インプラント周囲炎を防ぐためには、セルフケアに加え、歯科医院で受ける定期メンテナンス(プロケア)が重要になります。
セルフケア&プロケアでインプラントを維持し、お口の健康を末永く保ちましょう。