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日本と海外、インプラントの普及率は?



世界中の多くの国で行われているインプラント治療。韓国や欧米ではインプラントの普及率が高い一方、日本ではまだまだインプラント治療を受ける人は少ないのが現状です。


なぜ、日本と海外にはインプラントの普及率に差があるのでしょうか?


原因は「治療費の大きさ」や「日本人の人工歯に対する意識の低さ」が関係していると言われています。


今回は「日本と海外、インプラントの普及率に差がある理由」についてのお話です。


■世界の国々と日本のインプラントの普及率の比較


◎韓国がトップ、続いてスペインやイタリア、スウェーデンなどの欧米諸国がランクイン

世界の国々のインプラントの患者数ランキングでは、1位は圧倒的多数で韓国です。韓国は人口5100万人に対し、約480万人がインプラント治療を受けています。人口比の普及率は約10%と高い数値です。


2位のスペイン、3位のイタリアに続き、スウェーデンなどの欧米諸国がランクインしています。歯科先進国として知られるアメリカは10位です(※)。


(※)ストローマン社「annual report」(2020)より引用。


◎日本は14位、普及率は約3.2%

インプラントの患者数ランキングでは日本は14位、普及率は約3.2%となっています(※1)(※2)。


(※1)ストローマン社「annual report」(2020)より引用。

(※2)厚生労働省「歯科疾患実態調査」(2022)より引用。


1位の韓国と比べると日本のインプラント普及率は3分の1程度であり、世界的に見ても普及率が低いと言わざるを得ない状況です。


■日本のインプラント普及率はなぜ低い?


残念ながら、日本のインプラント普及率はまだまだ低いです。なぜ、日本はインプラントが普及していないのでしょうか?考えられる理由としては、以下の2つがあります。


①治療費が大きい


インプラントは保険が利かない自由診療です。保険のむし歯治療などと比べるとインプラントは治療費が大きくなります。


インプラントをご検討されるも、費用の大きさから治療を受けることをあきらめてしまう方は少なくありません。


②人工歯に対する意識の低さ


以前の昭和の時代と比べると日本人の歯に対する意識は高まってきているとされています。しかし、歯を失ったときに「安いから」という理由で保険のブリッジや保険の入れ歯を選ぶ方が多いのも事実です。


{「残っている歯の寿命」をあまり考えない日本人}


保険のブリッジや保険の入れ歯がダメ、ということはありません。最低限ではありますが、どちらも、歯の噛む機能と見た目を回復できます。しかし、構造上、保険のブリッジや保険の入れ歯は残っている歯を傷つけることがあります。ブリッジや入れ歯にしたことが原因で残っている歯が傷ついてしまい、歯を失い続けるケースが多いです。


本来、人工歯は費用の大小のみで選ぶものではありません。人工歯の安定性に加え、残っている歯の寿命も考えてあげることでお口全体の健康維持につながります。その点、人工歯根を作るインプラントは安定性が高く、残っている歯も傷つけないという特徴があり、メリットが多い補綴方法です。


近年は日本人の歯に対する意識が高まっているとされています。しかし、「人工歯を入れるときに補う歯だけではなく、残っている歯の寿命やお口全体の健康を考える」という面では、まだまだインプラントの有用性が日本の人々に浸透していないと考えられます。


【失った歯の治療方法やインプラントに関するご質問がある方はお気軽にご相談ください】


インプラントは安定性が高く、残っている歯を傷つけない、発音の邪魔をしないなど、メリットが多い治療法です。


現状はインプラントの普及率が低い日本ですが、普及率を上げるためには今後、日本人の人工歯に対する意識が高まり、インプラントの有用性が広く浸透することが望まれます。


当院でもHPやブログを通じ、これからも皆様にインプラントの素晴らしさをお伝えしていきます。


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あくね歯科クリニック
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