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妊娠中、インプラント治療を受けられる?考えられるリスクとは


「妊娠中だけど、インプラントを入れたい」

「妊娠中に、インプラント治療は受けられるの?」


妊娠中の患者さまの中には、インプラント治療をご希望される方もいらっしゃいます。


インプラントは、外科的な手術を行う治療法です。外科手術を行うインプラントを、はたして、妊婦さんに適応できるのでしょうか?気になる方も多いかと思います。


今回は、「妊娠中にインプラント治療を受けられる?」のお話です。


■妊娠中にインプラント治療を受けられるの?


◎原則として、妊娠中にはインプラント治療は受けられません

原則として、妊娠中にはインプラント治療は受けられません。


◎妊娠中の歯科治療は、お母さん・お腹の赤ちゃんへの影響を最大限に考慮する必要があります

妊娠中にインプラント治療を受けられないのは、インプラント治療に伴い、以下のような負担・刺激がお母さん・お腹の赤ちゃんに悪影響をおよぼす可能性があるためです。


[インプラント治療でかかる負担・刺激]


  • 歯科用CT

  • レントゲン

  • 麻酔(表面麻酔、局所麻酔)

  • 歯ぐきの切開や顎の骨へのドリリングなど

  • 手術後に服用する抗生剤や痛み止めなどのお薬

  • インプラント手術に対する不安や恐怖


■妊娠のご予定がある方は、妊娠前出産後にインプラント治療を受けることをおすすめします


◎妊娠中以外であれば、インプラント治療を行える可能性があります

妊娠のご予定がある方は、妊娠前、または、出産後にインプラント治療を受けることをおすすめします。


妊娠中以外であれば、顎の骨や歯ぐきなどの歯周組織の状態が良ければ、インプラント治療を行える可能性があります。


■インプラントに限らず、妊娠中は歯科治療が制限されます


◎妊娠初期(妊娠1~4ヶ月目)と妊娠後期(妊娠8~10ヶ月目)は特に注意が必要です

妊娠中は、原則として、インプラント治療は受けられません。


インプラントに限らず、敏感な時期である妊娠中は、負担・刺激がかかる歯科治療が制限されます。


特に、お母さんのお腹の中で赤ちゃんの身体が作られる妊娠初期(妊娠1~4ヶ月目)と、出産が近づいている妊娠後期(妊娠8~10ヶ月目)の歯科治療は注意が必要です。


妊娠初期と妊娠後期には、原則として、レントゲンや麻酔、抗生剤(抗生物質)などを用いる歯科治療は行えません。基本的に、妊娠初期と妊娠後期は、カロナール系のお薬などの影響のでにくい痛み止めの使用、および、応急処置のみでの対応になります。


◎比較的安定した時期の妊娠中期(妊娠5~7ヶ月目)であれば、麻酔を用いて一般的な歯科治療を行えるケースも

敏感な時期のため、妊娠初期と妊娠後期の歯科治療は、原則として、応急処置が中心です。


とは言うものの、むし歯が重度に進行した、など、お口の状態によっては歯の痛みをガマンできないことも。


妊娠中、重度のむし歯でガマンができないほど強く痛むときは、比較的安定した時期の妊娠中期(妊娠5~7ヶ月目)であれば、麻酔を用いて治療を行えるケースがあります。


なお、妊娠中期に行える可能性がある歯科治療は、局所麻酔を用いるむし歯の治療など、切開を必要としないものに限られます。インプラントや親知らずの難抜歯など、歯ぐきの切開が必要な歯科治療・処置は、妊娠中期でも行えないことが多いです。


【妊娠のご予定がある方のインプラント治療は、当院までご相談ください】


今回は、「妊娠中、インプラント治療を受けられる?」について、お話をさせていただきました。


記事の中でお伝えしたように、妊娠中には、原則として、インプラント治療は受けられません。


妊娠中は不可ですが、妊娠前や出産後であれば、歯周組織の状態が良ければインプラント治療を行える可能性があります。


妊娠のご予定があり、かつ、インプラント治療をご希望の方は、当院までお気軽にご相談ください。カウンセリング費は無料です。


診察では、患者さまの歯や顎の状態を確認します。お口の状態を確認した上で、妊娠前、出産後、どちらのタイミングでインプラント治療を行えば良いかを精査し、一人ひとりの方に合った治療方法をご提案させていただきます。

あくね歯科クリニック
歯科医師
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