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インプラントがぐらつく!受診前にやるべき応急処置とNG行動一覧

インプラントがぐらつく!受診前にやるべき応急処置とNG行動一覧

■インプラントのぐらつきに気づいたら まず落ち着いて確認したいこと


インプラントがぐらつく、被せ物が浮いてきた…そんな異変に気づくと、つい触ったり自分で戻そうとしたくなるものです。


けれど、正しい応急処置と避けるべき行動を知っておくだけで、状況の悪化を防ぎやすくなります。


対処法から緊急度の見極め方、費用の目安まで、この記事でまとめました。


この記事の要点まとめ


  • 外れたパーツは清潔な容器で保管し、接着剤の使用や自力で押し込む行為は控えることが大切
  • ぐらつきの感覚や腫れ・出血・排膿の有無によって原因や緊急度が異なるため、早めの受診が望ましい
  • 再治療費用はネジ調整の数千円から再埋入の数十万円まで、症状の程度によって幅がある

■インプラントがぐらつく時の応急処置とやってはいけないNG行動

■インプラントがぐらつく時の応急処置とやってはいけないNG行動

◎受診までにやるべき3つの応急処置――保管・食事・口腔ケアの正解


外れた被せ物(上部構造)やアバットメントは、捨てずに清潔な小さい容器やジッパー付きの袋に入れて保管してください。


水洗いやティッシュに包む方法は変形・紛失につながりやすいため避けましょう。受診時にそのまま持参するのがベストです。


食事は患部と反対側で噛むようにして、柔らかいメニューを選ぶのがおすすめです。口腔ケアは患部を強くブラッシングせず、ぬるま湯で軽くうがいする程度にとどめましょう。


痛みが強い場合は市販の鎮痛薬を用法どおりに服用し、早めに歯科医院へ連絡を入れてください。


◎触る・接着剤で固定する…状態を悪化させやすいNG行動一覧


つい手が出がちですが、次の行動は状態の悪化につながるおそれがあります。


  • 指や舌で繰り返し触る:細菌が入り込み、インプラント周囲炎を誘発するリスクがある
  • 市販の接着剤で固定する:成分が歯ぐきや骨に影響を及ぼし、歯科医院での処置が難しくなる場合がある
  • 自力で押し込む:アバットメントやインプラント体を傷つけ、再治療の難度が上がるおそれがある

電話の際は「いつからぐらつき始めたか」「どの歯か」「出血や腫れの有無」を伝えると、優先度を判断してもらいやすくなります。


喫煙習慣のある方は、受診までの間だけでも控えるのが望ましいでしょう。血流の低下が周囲組織の回復を妨げる要因になるためです。


■ネジの緩みかインプラント周囲炎か――症状で見分けるセルフチェックと緊急度判断


◎「被せ物だけ動く」か「歯ぐきの中から揺れる」かで原因は大きく異なる


被せ物がカタカタ動くだけで痛みがなければ、アバットメント(連結ネジ)の緩みが主な原因と考えられます。比較的軽度で、ネジの締め直しだけで対応できるケースも珍しくありません。


一方、歯ぐきの中からインプラント体ごと揺れる感覚がある場合は、骨結合(オッセオインテグレーション)が十分でない可能性があり、より慎重な判断が求められます。


翌日まで待たず、当日中の受診を検討してください。


◎歯茎の腫れ・出血・排膿があれば要注意――インプラント周囲炎のサイン


次の症状が複数当てはまるときは、インプラント周囲炎が進行しているサインかもしれません。


  • 歯茎が赤く腫れている
  • ブラッシング時に出血がある
  • 患部を押すと膿が出る
  • 口臭が強くなった気がする

放置すると周囲の骨吸収が進み、再手術の選択肢が狭まるおそれがあります。


「痛くないから大丈夫」と自己判断せず、腫れや出血に気づいた時点で早めに受診することが大切です。


■意外と知らない再治療の費用感と他院インプラントの受け入れ事情


◎ネジの締め直しだけなら数千円――症状別にみる費用の目安


アバットメントの締め直しだけであれば、数千円〜1万円程度で対応できる場合もあります。上部構造の再装着やインプラント周囲炎の治療では数万円〜、インプラント体の再埋入が必要になると数十万円規模になることも。


保証制度を設けている歯科医院では、定期メンテナンスの受診歴などの条件を満たすと無償対応となるケースもあります。


当院でも最長10年間の無償保証制度を設けています(医院規定あり)。まずは現在の状態を診断してもらうことが、費用面の不安を解消する第一歩です。


■よくある質問


Q. インプラントが抜けた場合はどうしたらいいですか?

A. 抜けたパーツは捨てずに清潔な容器で保管し、患部には触れないようにして早めに歯科医院へ連絡してください。自分で戻そうとしたり接着剤を使ったりするのは避けましょう。


Q. インプラントのやり直しは何回くらい通院が必要ですか?

A. ネジの締め直し程度なら1回で済むこともありますが、インプラント体の再埋入が必要な場合は数ヶ月にわたって複数回の通院が必要になることがあります。まずは検査を受けて、状態を把握するところから始めるのがおすすめです。


Q. インプラントが外れた時の応急処置は?

A. 外れたパーツを清潔な容器に保管し、患部はぬるま湯で軽くうがいする程度にとどめてください。硬い食べ物は避けて反対側で噛むようにし、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。


Q. 他院で入れたインプラントでも別の歯科医院で診てもらえますか?

A. 歯科用CTなどの精密検査設備がある歯科医院であれば、他院施術のインプラントに対応できるケースは多くあります。インプラントのメーカーや手術時期の情報を持参するとスムーズです。


阿久根 竜大

歯科医師


あくね歯科クリニック

院長

阿久根 竜大

▶ 監修者プロフィール

経歴
福岡歯科大学卒業(2002年)
福岡大学病院歯科口腔外科入局
白十字病院口腔外科非常勤
小文字歯科非常勤(主に往診診療)
加藤歯科医院常勤(愛知県安城市)
あくね歯科クリニック(2008年 副院長就任)
あくね歯科クリニック(2014年7月 院長就任)
資格・所属学会
日本口腔インプラント学会専門医
ICOI(国際インプラント学会)アメリカ 認定医
日本顎咬合学会 認定医
ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト
国際インプラントITIメンバー(International Team for Implantology Membership)
日本歯周病学会
日本顕微鏡歯科学会
日本抗加齢医学会(アンチエイジング)
日本歯科医師会 愛知県歯科医師会
名古屋市緑区歯科医師会
ライトタッチレーザー会員