BLOG ブログ

インプラントの上部構造について


インプラント治療で用いるパーツは以下の3つがあります。


・上部構造 人工歯となるパーツ

・アバットメント フィクスチャーと上部構造を連結する土台

・フィクスチャー 顎の骨に埋め入れる人工歯根


今回は、人工歯となる上部構造についてご説明します。


■上部構造の重要性


◎上部構造は噛み合わせを決める大事なパーツ

上部構造は人工歯となる部分であり、噛み合わせを決める大事なパーツです。


インプラント治療では周りの歯の高さと上部構造の高さが合うよう、慎重に治療計画を立てていきます。周りの歯の高さと上部構造の高さを合わせるとともに、歯列の中にきちんとインプラントが収まることも大切です。


高さ・歯列ともに正しい箇所にフィクスチャーを埋め入れることで、しっかりと噛める、噛み合わせに合った機能的な人工歯となります。


■上部構造の精度


◎上部構造の精度が悪いケースで起きること

「周りの歯と高さが合っていない」「噛む力が正しく上部構造やフィクスチャーに伝わらない」など、上部構造の精度が悪いケースでは以下のようなさまざまなトラブルが発生しやすくなります。


{噛む機能の異常・痛み・違和感}


・食べ物をしっかり噛めない

・食べ物をしっかり噛めず、咀嚼不十分により胃腸に負担がかかりやすくなる

・噛んだときに違和感がでる

・噛んだときに歯槽骨に痛みを感じる

・対になる噛み合わせ部分の歯に過剰な負担がかかりやすくなる

・負担がかかった噛み合わせ部分の歯が割れる・折れる


{発音や発声の支障}


・発音や発声に支障がでる(特に前歯のインプラントの上部構造に不具合があると支障がでやすい)


{肩こりや頭痛、筋肉や骨格バランスの乱れ}


・全体の噛み合わせが乱れ、噛む力がアンバランスになる

・噛む力がアンバランスになり、過剰な負担が歯にかかって歯根破折や歯周病をひきおこす(歯根や歯槽骨へのダメージ)

・噛み合わせの乱れが原因で顎関節症になる

・噛み合わせの乱れが原因で肩こりや頭痛をひきおこす

・噛み合わせの乱れにより、首や背中など、全身の筋肉や骨格バランスが乱れる


{インプラントパーツへの悪影響}


・アンバランスな荷重により、アバットメントがゆるみやすくなる

・過剰な負担により、アバットメントやフィクスチャーが破損しやすくなる


{インプラント周囲炎のリスクの増加}


・適合の悪さにより、上部構造とアバットメントのあいだにすき間ができて歯垢が溜まりやすくなる

・不適合な上部構造が原因でアバットメントの周囲に歯垢が溜まり、インプラント周囲炎をひきおこしやすくなる


■上部構造の精度を決める要素


◎歯科技工士の技術

上部構造の精度の良し悪しを決める第1の要素は、上部構造を作製する歯科技工士の技術の高さです。高い技術を持つ歯科技工士であれば、患者様から得られた歯型を基に高精度な上部構造を作製できます。


◎歯型取りの正確さ

高精度な上部構造を作るためには、正確な歯型模型を採取・作製することも重要です。アルジネートやシリコンを使う従来の歯型取りの場合、歯科医師の技術に歯型の精度が左右されます。歯型取りの力加減を間違えたり、患者様がしっかりと印象材を噛まない場合には精度が悪い歯型ができてしまうおそれがあります。


近年では技術の発達により、短時間で口腔内を立体的に撮影できるデジタルスキャナーが普及しています。デジタルスキャナーによる口腔内撮影で歯型取りを行うことで歯科医師の技術や患者様の噛み加減に左右されない、精度の高い歯型模型をデジタルデータ上に作製できます。


デジタルスキャナーで行う歯型取りでは電動歯ブラシ程度の大きさの小型スキャナーをお口の中に入れ、撮影します。撮影時間は1分程度と短時間です。どろどろした印象材を使わないため、歯型取りの際のストレスを減らせます。


【専属の歯科技工士&デジタルスキャナーにより高精度な上部構造を作製します】


[あくね歯科クリニックの上部構造の特徴]


・ジルコニアセラミック製の上部構造

・専属の歯科技工士が上部構造を作製

・デジタルスキャナーで歯型取りのストレスを低減


あくね歯科クリニックでは、美しさと丈夫さを兼ね備えたジルコニアセラミックによる上部構造をご提供しています。


歯型取りではデジタルスキャナーを用い、上部構造の作製に必要な歯型を精密に採取します。


高い技術を持つ専属の歯科技工士により、患者様お1人お1人の顎や歯並びにぴったりと合った高精度な上部構造を作製可能です。


失った歯の治療法やインプラントのクリニック選びでお悩みの方は、名古屋市緑区のあくね歯科クリニックまでお気軽にご相談ください。相談費は無料です。

あくね歯科クリニック
歯科医師
⇒院長の経歴はこちら